名前ってとても大切ですよね。多肉植物にも名前がきちんとついています。今回はその名前についての記事です。
植物の名前の基本知識
当たり前ですが、多肉植物は植物です。植物の名前を付けるには、植物界のルールがあります。人間でいうと出生届に記入する漢字や読み方のルールのようなものに該当するかもしれません。
リンネの階層
植物学者として有名なカール・フォン・リンネが体系的に植物を分類して確立した命名のシステムをリンネの階層といいます。
分類単位は、 大きな分類順に 界、門、綱、目(もく)、科、属、種となります。
新エングラー体系
リンネの階層を基に体系化したエングラー体系からできた体系です。新エングラー体系は現在の植物を分類・命名するに使われています。
学名に使う言語
学名を付ける時にはラテン語で表記するという必要があります。ラテン語は現代の社会では使われない言語ですが、学名を付与するなど学術的な場面で使われます。
科学を駆使した分類
新エングラー体系の分類は、見た目での特徴でされていました。現代においては、DNAを調べることができます。そのためDNAレベルでの分類がされるようになってきています。
DNAレベルで分類は”APG体系”といいます。このAPG体系で植物も分類するようになってきています。
新旧の図鑑における分類の違い
植物の図鑑はたくさん出版されています。古い図鑑と新しい図鑑とでは、同じ植物でも、分類が違っていることがあります。
それは、分類する方法が新エングラー体系なのか、APG体系なのかによって変わってくるようです。
多肉植物における分類
植物全体に関する分類は先にお話した通りです。それでは次に多肉植物についての分類をお話します。
科(か)
多肉植物では、科の分類がいちばん大きな分類になります。
- ベンケイソウ科
- リュウゼツラン科
- サボテン科
- ハマミズナ科
- アロエ科
などがあります。
属(ぞく)
科の次に細かく分類されるのが、”属”です。
多肉植物には
- アエオニウム属
- エケベリア属
- ハオルチア属
- セダム属
- リトープス属
のほか多数の属があります。
品種
科<属<品種となります。多肉植物は属だけでも多数ありますが、さらに品種も多数あります。すべてを把握していることは難しいです。
この品種の多さに魅了される人がいるようです。何万とある品種の中から自分が好きだと思える多肉植物に出会えるなんてとても素敵なことです。
最後に
多肉植物の名前は鉢に入れてある札に書いておくことをおすすめします。
小さい札に文字を書くことは少々難しいかもしれません。そんな時にはこちらを使うものいいかもしれません。