他の人と同じ多肉植物ではつまらない!他の人とは違う多肉植物が欲しい!という方におすすめする記事を今回はお届けします。
斑入り(ふいり)とは
斑入りと書いて、”ふいり”と読みます。”ぶちいり”とは読まないです。では斑入り(ふいり)とは、多肉植物のどこの場所がどのようになっていることをいう用語なのでしょうか。
まずは斑入り(ふいり)についてお話します。
斑入りは多肉植物のどこの部分で起こるの?
斑入りはどこの部分で起こるのでしょうか。花でしょうか?それとも茎でしょうか。いいえ、葉の部分で起こる現象です。
斑入りとは具体的にどのような現象が起こるの?
通常であれば、葉は緑色をしています。しかし、なにかしらの原因によってはの一部が白くなってしまう現象が斑入りです。
どうして斑入りが起こるの?
斑入りが起こる原因はいくつかあります。
- ウィルスや病気
- 遺伝
- 突然変異
- 薬剤
などがあるといわれています。
一時期は多肉植物の斑入りが珍しく高い値段で取引されていました。そのブームにあやかり、薬剤を使って斑入りを誕生させていました。薬漬けにされて無理やり誕生させられた斑入りの多肉植物も存在しているのです。
斑入りの多肉植物を買う時の注意点
斑入りの多肉植物を買う時の注意点があります。
買う時には、白一色だけの苗は枯れるもの覚悟して買う必要があります。特に気候の変化が大きくある梅雨前に買うときにはいつもより用心したほうがよいでしょう。
斑入りの多肉植物を育てる時の注意点
斑入りの多肉植物を育てるには注意が必要です。枯れやすいからです。属や品種に限らず、斑入りの多肉植物はか弱いと思っていたほうがよいです。
他の苗と同じ環境で育てるのではなく、斑入りだけを集めておくことをおすすめします。
斑入りの多肉植物だけを集めて置けば、場所を移動したり、様子を見ることを集中してできるからです。
なんで斑入りの多肉植物を買うのも育てるのも注意が必要なの?
本来は緑色をしているべき葉の部分が白になってしまっています。その状態が斑入りです。斑入りは美しいですが、極端な言い方をすると、葉の異常になります。
葉が緑色をしていることには意味があります。葉が緑色をしていることで、光合成をして栄養を作りだすことができているのです。
その緑色の部分がなく白であるということは、栄養を作り出す機能に欠けているということです。
栄養が作り出せないとなると、植物は枯れます。そのため斑入りを買う時にも育てる時にも注意が必要なのです。
斑入り(ふいり)の種類
斑入り(ふいり)にはいくつかの種類があります。多肉植物でよく見かける斑入りの種類をいくつかご紹介します。
中斑(なかふ)
白い部分(斑)が葉の内側にあり、葉の外側が緑色になっている状態を中斑(なかふ)といいます。イメージはレタスバーガーです。パンの部分がレタスになっているヘルシーなバーガーのことです。
外斑(そとふ)
白い部分(斑)が葉の外側には入っている状態の斑入りを”外斑(そとふ)と言います。
緑色の部分を白で挟んでいるイメージです。レタスサンドウィッチをイメージしていただくとよいかもしれません。
黄斑(きふ)
緑色以外の部分が白ではなく、黄色い場合があります。その場合の斑入りを”黄斑”(きふ)といいます。
黄色といいましても、卵の黄身のような鮮やかな黄色ではありません。白と比べると若干クリーム色っぽい色をしているものを黄斑(きふ)といいます。
ベタ斑
葉に緑色の部分がなく、白い部分だけの苗を”ベタ斑”といいます。
〇〇錦(にしき)
多肉植物の品種名の後に〇〇錦とつく品種があります。例えば、クラッスラ属のロゲルシー錦、コチレドン属の熊童子錦、エケベリア属のミニベル錦などです。
これらは、斑が入っていることを品種で示すために”錦”が付いています。”錦”がないみどい色一色の葉の品種もあります。
それらは、クラッスラ属のロゲルシー、コチレドン属の熊童子、エケベリア属のミニベルのように”錦”が付いていません。
おばけ
斑入り(ふいり)で白い部分が多く、緑色の部分がないものを”おばけ”といいます。白いということから連想されるのがおばけだからでしょうか。真っ白な多肉植物は美しく惹かれるかもしれません。
しかしながら、葉に白い色だけで緑がないということは、葉で栄養を作り出すことができず、枯れる運命にある苗です。
枯れてしまうことを覚悟して、はかない命として一時を楽しむことができれば、手元に置くこともよいでしょう。
最後に
斑入りの多肉植物は弱いから育てるのが大変だとマイナスなイメージを与えてしまうような記事になってしまったかもしれません。
しかし、一度斑入りの多肉植物を見てみてください。不思議なもので緑一色だけの葉よりも白や黄色の模様が入るとスタイリッシュで素敵な苗に見えます。ぜひとも買って育ててみたいと思わせてくれるはずです。
色から受ける印象は大切ですね。