今回はNPO法人日本多肉植物の会の森下和夫会長へインタビューしたときの記事です。
NPO法人日本多肉植物の会
日本で最も古い多肉植物の団体と言えば、NPO法人日本多肉植物の会と言われています。そんな歴史のある会の現在の会長である森下和夫会長にインタビューをしてきました。
歴史
NPO法人日本多肉植物の会は昭和40年に発足した多肉植物の趣味の会です。昭和40年から続いています。2019年時点で54年もの歴史があることになります。
初代会長は今は亡き男庭安則(おにわやすのり)さんです。 現在、男庭さんの娘さんが多肉植物好きを継いでおります。男庭さんの娘さんは国際多肉植物協会で活動をしていらっしゃいます。
発足から現在
NPO法人日本多肉植物の会は現在はNPO法人ですが、発足当時は NPO(特定非営利活動)法人化ではありませんでした。2002年に多肉植物の普及促進も目的があり、NPO法人へと変更しました。
歴代の会長
初代の男庭会長(おにわ)に始まり、宇田会長、渡辺会長、青木会長、山形会長、石井会長、そして現在の森下会長に至ります。青木会長は歴代の会長の中で1人だけの女性会長でした。今後、2人目の女性の会長が選出されることはあるのでしょうか。動向に注目してみたいと思います。
50年以上続く歴史の中で
NPO法人日本多肉植物の会は非営利団体として活動をしています。そのため純粋に多肉植物を趣味として愛好している人たちが多いです。歴史があり公的な会であるため、大学教授や区役所職員の方々も活動に参加をされています。
50年以上続いている会のため、子どもの頃に入会をして大人になっても続けている会員も多くいます。
日本多肉植物の会と会員に自分を育ててもらったと話す方もいらっしゃるほどです。
歴史に反して
歴史があるということは伝統を重んじているとも言い換えられます。伝統を重んじているために、時代の風潮とは少しかけ離れた活動をしているとみられているかもしれません。
例えば、即売会のようなイベント企画を盛大にすることはしない、会員を集める活動は口コミとWEBサイトだけで大きく日本多肉植物の会をアピールして会員を集める機会が少ないことです。
NPO法人日本多肉植物の会の歴史を踏まえてのインタビュー
森下和夫会長が会長職に就任をして1年4か月が経過しました。森下和夫会長はその期間において、まだ大きな変化を現時点では起こすことができていませんと話していました。 これまでの長い歴史を維持して次へつなげることが第一目標になっています。
森下和夫会長の就任
前会長である石井会長がお亡くなりになり、森下和夫会長が就任をしました。
森下和夫会長が就任して1年4か月が経過しました。その間は会長職に慣れることで精いっぱいになってしまいました。そのため現時点では、大きな変化や功績がありません。
会長職の任期は2年です。残り数か月でできることに何があるのかを模索していきたいです。模索するにも森下和夫会長の力だけでは、できることに限りがあります。
模索するためには、他の会員と知恵を出し合って、協力をして進めていこうと思っています。
国際多肉植物協会 (I.S.I.J) と比較されること
日本における多肉植物の大きな協会はNPO法人日本多肉植物の会のほかに、国際多肉植物協会 (I.S.I.J) があります。2つの会が存在すると、どうしても比較対象となってしまいがちです。
国際多肉植物協会 (I.S.I.J) とNPO法人日本多肉植物の会をイメージで比較すると
- 国際多肉植物協会(I.S.I.J):開かれたイメージ
- NPO法人日本多肉植物の会:閉じられたイメージ
となります。
開かれたイメージも閉じられイメージにもそれぞれに良い点と悪い点があります。
NPO法人日本多肉植物の会の閉じられたイメージには
- 良い点
- 平和で温和な会である
- 悪い点
- 大きな変化がない
があります。
NPO法人日本多肉植物の会とは対照的な国際多肉植物協会(I.S.I.J) の存在があるからこそ、お互いが切磋琢磨できると思っています。
インタビューを終えて(編集後記)
難しい問題
50年以上続く歴史を守りつつ、時代の変化に合わせた活動をしていくことは容易ではないことだと感じました。
難しい問題の解決への糸口
まずは、多肉植物好きの方にNPO法人日本多肉植物の会へ入会していただくことが良いのかもしれません。
その新しい風が入り、会員とよりよいNPO法人日本多肉植物の会を創り上げていく機会になるはずです。
例会へ参加
NPO法人日本多肉植物の会の様子を知りたいと思った方は、例会に参加されることをおすすめします。
- 東京支部例会
- 毎月第一日曜日に赤羽文化センターで13時から開催しています。
- 北東北支部例会
- 偶数月の第二日曜日にふれあいランドいわてで12時から開催しています。
- 甲信支部例会
- 偶数月の第二日曜日に押出公民館で11時から開催しています。
- 南東北支部例会
- 偶数月の第二日曜日に会員の自宅で13時から開催しています。
NPO法人日本多肉植物の会は閉じられたイメージがあると記事にしてしまいました。そのため例会への参加に二の足を踏んでしまうかもしれません。
しかし、穏やかで多肉植物を長く愛する人たちが多くいますので、安心して参加してみてください。きっと多肉植物の世界と知識が大きく広がります。
例会の日程はNPO法人日本多肉植物の会のサイトにて確認ができます。
NPO法人日本多肉植物の会の記事はこちらです。