日本の夏が苦手な多肉植物を枯らさないようにするためのコツを伝授

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YURI

梅雨に入りました。まだいつ梅雨が終わるのかはわかりませんが、今から梅雨が終わった後のことを考えておきましょう。事前準備は大切です。

日よけ(遮光)をする

夏は特に日差しが強いです。この日差しに連日長時間、多肉植物を置いておくことはやめましょう。

日よけをする理由

夏の日差しに長時間しかも連日さらされると人間もつらく体調を崩してしまいます。多肉植物にも同じように長時間かつ連日の日差しを受け続けると、体調を崩します。

具体的には、葉が茶色くなり、やけどをした状態になります。この状態を葉焼け(はやけ)といいます。葉焼けは一度なってしまうと、直ることはありません。

葉焼けしてしまった葉の様子を見つつ、腐ったりするなど葉の様子がよくない場合には、葉を取ってしまいましょう。

日よけの方法

  • 遮光ネットを使う
  • すだれを使う
  • 洗濯物を干す

などの方法で多肉植物に直接、日が当たらないようにします。

遮光ネットには遮光率と色に種類がいくつかあります。

遮光率とはどれくらい遮光をするかということです。つまり、遮光率70%と言うと、遮光を70%しますので、日は30%しか当たらないようになります。反対に遮光率30%の遮光ネットは、遮光を30%して、日を70%当たるようにします。

遮光ネットの色にはシルバー、ブラック、ホワイトがメインにあります。色によって遮光以外にも熱のこもり具合や耐久性や汚れの目立ち具合などが変わってきます。

すだれを立てかける方法もあります。すだれを立てかける場合には、しっかりと固定をしてください。すだれが倒れた場合には苗を傷つけてしまうことになります。

育てている環境がフロアが上のベランダの場合には、安全性も問われるはずです。遮光ネットをかけたり、すだれを立てかけていると強風の時に落下の危険性があります。

その場合には、ベランダに洗濯物を干してうまく日を遮れるように工夫をしてみてください。

水やりの頻度と時間を考える

夏の暑い時期に水やりをするには回数や時間を工夫する必要があります。この工夫により夏に多肉植物を枯らしてしまうことが軽減できるはずです。

水やりの頻度

多肉植物の品種によっては、夏の時期には積極的に水やりをしなくてもよいです。

植物を育てる醍醐味として、水やりをしたいという気持ちにはフタをしてください。苗が夏には元気がなくなっているところに、水をやっても受け入れるだけのキャパがありません。

夏の暑い時期に水をやって多肉植物を枯らすことはあっても、水をやらなくて枯れることはないと思っていてください。

水やりの時間

もし、夏に多肉植物へ水をやる場合には、時間も考える必要があります。夏の朝9時ころに水をやったとします。夏は朝9時の時点ですでに日が高く、強いです。多肉植物に水をやってそのまま苗に水が残ってしまっていると、残った水はお湯に変わってしまいます。

夏の水やりは夜にやることをおすすめします。

水やりの方法

多肉植物に水をやるというと、苗の上からシャワーやジョウロでジャバーっ水をかけると思います。

しかし、その方法を夏にすると、多肉植物の葉の間に水が残ったりして、いつまでも水がなくならない湿地の状態を作ってしまいます。

深さの浅いトレイに水を張って、そこへ鉢ごと多肉植物を置きます。そうすると、土が水を吸い上げてくれます。

風通しを良くする

暑い風でも仰ぐだけでも、涼しさを感じることができます。

風を発生させる

天気は人間の力でどうにもならない部分です。そのため風を発生させるためには装置が必要になります。

つまり、扇風機です。

屋外で使う扇風機は工業用の扇風機になります。家庭用の扇風機を代用することは用途が異なりますので、避けたほうが良いでしょう。

置き場を考える

多肉植物を置く場所の中で、より風が通りやすい場所を探しておきましょう。そして、鉢を直接地面に置くのではなく、ラックや網の上に置いきましょう。

地面に直接鉢を置かないようにすると鉢の下に風の通り道ができます。

最後に

極論ですが、夏の間にどのような姿になってしまっても生きていれば、ヨシとしましょう。生きていれば辛いことも楽しいこともある人生と同じです。

秋になれば、また美しい姿になります。が、それは生きていればの条件付きでの話です。秋には美しい姿を取り戻し始めます。秋を楽しみにまずは、厳しい夏をどうにか踏ん張って乗り切ってください。 秋には多肉植物を含めた楽しいことが待っています。楽しいことの一つには食欲の秋がありますね。