日本ではモナンテス属の多肉植物を見かけることは希です。というのも、日本ではうまく育たないことが多いからです。
モナンテス属の多肉植物についてまとめます。
限定的な生息地
カナリア諸島とサルベージ島だけに分布します。まずは、これらの地域について調べてみます。
カナリア諸島
大西洋に浮かぶ複数の島の集まりです。スペインに属しているようですが、なんと距離は1000キロも離れています。どちらかというと、アフリカ大陸に近い場所です。
とても美しい海に囲まれて、カナリア諸島ならの自然が凝縮されています。
サルベージ島
どこでしょうか・・・。情報提供をお待ちしております。サルベージとは沈んだ船のことのようです。
日本の気候と異なる場所
モナンテス属の多肉植物が生息していた諸島の自然環境が日本と異なります。具体的には次の通りです。
気温
カナリア諸島の基本は年間を通じてほぼ一定です。
- 最高気温 ・・・ 20〜30℃
- 最低気温 ・・・ 15〜20℃
日本には四季があり気温の上下がありますが、その変化がない環境で生息しています。
雨
年間の降水量が200mmです。ということは、雨が降ることがほぼありません。そのため、湿度が低いです。高温多湿の日本とは真逆ですね。
日本の「春と秋」
カナリア諸島の最高気温と最低気温を日本の気候に当てはめると春と秋です。そのため、モンテス属の多肉植物は日本の夏と冬に耐えることができません。
多肉植物が枯れたり、溶けたりしてしまいます。
日本で育てるには工夫が必須
絶対に守ることは「温度を一定にすること」です。暑かったり、寒かったりすると、高確率で全滅します。
モナンテス属の多肉植物を夏と冬に元気に育てることは大変です。現実的には、弱らせてしまっても完全に枯らせないことです。このラインを死守することです。
株が生長する春と秋には、枝分かれして鉢いっぱい大きく広がります。
夏の対策
鉢いっぱいになった状態で夏を迎えます。すると、風通しが悪くなり、蒸れて枯れます。
大きな鉢に植え替えて、株をカットして小さくします。すると、風通しが良くなって、完全に枯れる状態を防ぐことができます。
秋と冬の対策
気温が下がると枯れます。室内に入れるなどして保温してください。
秋は日中は暖かいことがあっても、朝と夜は冷え込みます。朝と夜の冷え込みが原因で枯らせないように、注意してください。
美しい・・・
日本の自然環境で育てることが大変なモナンテス属の多肉植物です。ですが、品種は小さいものが多く、かわいらしいです。
さらに、小さく愛くるしい花が咲いたとき、育てている喜びを感じることができます。