セダムという名前の多肉植物はありません。
セダムという言葉は多肉植物では有名なので、多肉植物そのもの自身と思われがちです。ですが、分類するときの名前です。簡単に言い換えると「グループ名」ですね。
植物の世界ではグループの分類を「属(ぞく)」と呼びます。セダム…セダム…と言われていますが、「セダム属」が正しい呼び方です。
では、セダム属の説明に続きます。
セダムの由来
セダムの呼び方は日本語と英語で2個あります。セダムは英語ではないので、詳しく解説していきますね。
日本語のセダム
ラテン語の“sedere”(「座る」という意味)が語源です。「セダール」が「セダム」となって、和製の言葉です。岩などにはりついて自生している品種が多いからでしょう。
多肉植物が岩の上に座って見えるというのが由来ですね。英語の名前がわかりやすいです。
英語のセダム
岩場に生える多肉植物なので、Stone=石 Crop=作物」です。石の上の多肉植物だから、stone cropとはわかりやすいですね。
有名なセダム属の多肉植物
園芸店とホームセンターに行ったらセダム属の多肉植物が必ずあります。そのくらいポピュラーです。近年の日本では、都市緑化に適した植物として、様々な場所に植えられています。
セダム属の多肉植物は目にしていると思います。ですが、見た覚えがないと思う場合があります。それには理由があります。
セダム属の多肉植物は種類あるのか?
世界中で500種を超えます。多肉植物の中心的な属ですね。
セダム属の多肉植物は同じ属ですが、次のように様々な種類が確認されています。
- 葉の形
- 色合い
- サイズ
セダム属は育てやすい?
世界各地には500種以上のセダム属がありますが、すべてが日本で自生していません。それは、日本の自然環境に適応できないセダム属がないからです。
日本で有名なセダム属の多肉植物
夏はとても暑く、冬はとても寒いという寒暖の差が大きい自然環境は、多肉植物は嫌います。それでも、海岸沿いや川沿い、道端のコンクリートの隙間に自生しています。
ですので、セダム属の多肉植物は暑さや寒さに強く丈夫な品種が多いです。そして、日当たりの確保と風通しの確保さえできれば、元気に生長ができます。
日本の自然環境に合うセダム属を紹介しますね。
- 丸葉万年草(まるばまんねんそう)
- タイトゴメツルマンネングサ
海外で有名なセダム属の多肉植物
日本の自然環境とは違う環境にもセダム属は自生しています。日本以外の自生地のセダム属を日本で育てることは難しいです。
育てられないほど難しいかと言われると、そうとも言い切れません。次のような手間を惜しまなければ….
- 夏の時期は風通しのよい軒下に入れて育てる
- 冬の時期は霜にあてないようにして育てる
残念なお知らがあります。どんなに世話を惜しまずしても、日本の自然環境には適さずに、枯れてしまうこともあります。そのときは自信を失わず、もう一度、チャレンジしてみましょう。
続いて、代表例を紹介しますね。
- 虹の玉(にじのたま)
- 乙女心(おとめごころ)
- 恋心(こいごころ
- 春萌(はるもえ)
どれもかわいい名前の品種ですね。苗の姿も同じようにかわいらしいです。そんなかわいい品種を見つけて育てることが多肉植物のある生活の醍醐味です。
セダム属の増やし方
同じ属に入る多肉植物は育て方と増やし方に共通点が多いです。個別の品種ごとの違いはありますが、基本的な増やし方を覚えておくことは大切です。
セダム属の基本的な増やし方
生長した苗を「挿し芽」又は「葉挿し」で増やします。増えた多肉植物は、寄せ植えやお庭のグラウンドカバーに使えます。とっても便利ですね。
まとめ
セダム属に多肉植物は種類が多いです。自生地が日本のものは育てやすいので、初心者におすすめです。自生地が日本国外のものは、育てる手間がかかります。ですが、かわいい品種が多いです。
とにかく種類が多いので1つ1つ試してみることで、楽しみが広がります。