とても残念で悲しいことですが、真夏には多くの多肉植物が溶けてしまいます。その原因と思われることについてお話をします。
環境が原因で多肉植物が溶けてしまう
アイスクリームを夏に食べていると溶けてしまいます。それと同じような現象として多肉植物が溶けてしまうのです。
初めて多肉植物が溶けた姿を見ると、いったいなにが起こったのかわからず、なんで?どうして?と思い悩むはずです。
そんな悩みが少しでも解消できるようなお話をしてみましょう。
多肉植物が溶けるってどういうこと?
多肉植物の葉はぷくぷくとしてきれいな緑色をしていることが通常です。それが溶けると、茶色かったり、黒かったり、黄色かったり変色をします。
そして腐った多肉植物は何とも言えないにおいを発しています。怖いもの見たさで溶けた多肉植物のにおいをかいでみてください。何事も経験の1つです!
多肉植物の植え方の問題
もし多肉植物を鉢の中にぎゅうぎゅうに植えていたら、それは溶ける原因になります。
多肉植物には風通しが大切です。しかし、ぎゅうぎゅうに密集して植えていると、苗同士が密着して風が通らず、溶ける原因となってしまうのです。
特に寄せ植えの場合には、苗同士を植える距離を少しとったほうが良いでしょう。距離感は多肉植物同士でも大切なのです。
多肉植物を植えている土の問題
もし多肉植物を植えている土が、一般的な園芸花や木のための土でしたら、溶ける原因になります。多肉植物には水はけがいい土が必要だからです。
ネットでもホームセンターでも多肉植物用の土と書いてあるものが売っています。多肉植物には多肉植物用の土を用意してあげましょう。
多肉植物用の土に植えていないからと言って、真夏に植え替えをすることはあまりおすすめできません。
もし多肉植物以外の土に植えているようでしたら、土から抜いてしまって風通しの良い場所に置いておきましょう。多肉植物は土に根が入っていなくても、枯れる可能性が低いのです。
そして秋が近づいて涼しくなることに多肉植物用の土に植えてあげましょう。
多肉植物への水やりの問題
人間も犬も暑いとのどが渇きます。多肉植物も同じように水を必要としていると思って真夏にたくさん水やりをしていませんか。あるいは水をやることで多肉植物が涼しさを感じていると思っていませんか。
もし、真夏にたくさんの水やりをしていたら、それは少々問題があります。
元気のなくなる真夏にたくさん水をやっても処理することができず、多肉植物には負担をかけることになってしまいます。
多肉植物への日の当たり方の問題
たくさん日に当ててあげようとしていませんか。確かに多肉植物には日当たりが必要ですが、真夏の日に長時間当ててしまうと、大変なことになります。
人間が日焼けをするのと同じように多肉植物もやけどをしてしまいそこから、葉が枯れていくことになってしまいます。
真夏は午前中の数時間だけ日に当てるようにしましょう。もしくは日よけのネットを掛けて、遮光をするようにしましょう。
根本的で本質的な原因で多肉植物が溶けてしまう
環境のせいで多肉植物が溶けてしまうのではなく、もっと本質的で根本的なことが原因である場合もあります。今度は、環境以外で多肉植物が溶けてしまう原因についてお話します。
日本の夏に合わない品種を育てている
エケベリア属のグロブローサやモナンテス・ポリフィラやセダム属のカシミアヒントニーの場合、日本の夏の暑さを湿気には耐えられない品種です。
そんな品種を日本で無理に育てているのですから、溶けてしまう可能性のほうが高いと思っていたほうがよいでしょう。
もうこれは運命です
コレといった原因に検討が付かない時には、もうこれは溶ける運命だったのだと思って、あきらめるしかありません。
潔くあきらめて次に進むことも1つの悲しみを乗り超える方法の1つだと思います。
最後に
年々夏の暑さが厳しくなってきています。人間にもとてもつらい夏なのですから、多肉植物にとっても大変つらい夏なのだと思います。
今はありませんがそのうち、多肉植物用の冷蔵庫やエアコンが出てくるかもしれませんね。
こんな冷蔵庫に植物育成ライトが付いていたら、理想的ではないでしょうか。