ゴールデンウィークが過ぎました。もうすぐに梅雨の時期になります。今回は梅雨時期をうまく乗り切って多肉植物を腐らせないようにするための記事です。
梅雨
梅雨の時期になると多肉植物の具合が悪くなります。多肉植物の多くは梅雨のない地域から日本に入ってきているため、日本特有の梅雨時期に適応できずに腐ってしまうことが良くあります。
梅雨入り
気象庁のサイトによると、毎年6月上旬には梅雨入りをしています。あと数週間で梅雨の時期がやってきます。梅雨の時期が好きという人は少ないと思います。まして多肉植物を育てている人によっては憂鬱な時期になります。
梅雨明け
6月上旬に梅雨入りして7月の下旬には梅雨明けをします。2か月もの間、梅雨が続きます。梅雨入りをしたら、梅雨明けが待ち遠しくなります。
梅雨時期の多肉植物
人間でも長雨による湿度で体調を崩してしまう梅雨です。そんな時期には多肉植物も具合が悪くなります。
多肉植物の具合が悪くなると
人間が体調を崩してしまうと、熱を出したり、動けなくなってしまいます。多肉植物の場合には、枯れたり腐って死んでしまいます。
梅雨時期に多肉植物が腐る理由
多肉植物が腐ったり、枯れたりして死んでしまうことは、梅雨時期に限ったことではありません。しかし、梅雨時期が一番多く死んでしまいます。
その理由は、多肉植物は水を毎日欲しがらない植物だからです。多肉植物の多くは、南アフリカやメキシコが原産地です。南アフリカやメキシコには梅雨がありません。
梅雨がない場所に生息している多肉植物は日本の梅雨の時期にあまり適しておらず、最悪の場合には死んでしまうのです。
基本的に多肉植物は高温多湿が苦手であると思っていたほうがよいのでしょう。
梅雨をうまく乗り切る3つのポイント
多肉植物は日本の環境に合わない植物だという理由で、育てることをあきらめないでください。これから、お伝えする3つのポイントをおさえれば、うまく梅雨を乗り切る可能性があります。
ポイント1
雨に濡れてしまうことが、多肉植物が死んでしまう原因に直結しているわけではありません。雨に濡れる期間が長いと腐って死んでしまうのです。
梅雨の時期に多肉植物を腐らせないポイントの1つめは”土が長時間濡れた状態にしない”です。
長時間土が濡れた状態にしないとはどのようにしたらよいのでしょうか。当たり前の回答になりますが、梅雨時期には
- 雨に濡れないようにすること
- 水やりをしないこと
です。
ポイント1を実施するための具体策
屋内で多肉植物を育てている場合には、雨に濡れることはありません。屋外やベランダで育てている場合には、雨がかかって濡れてしまうでしょう。
雨に多肉植物が濡れないようにするために、苗にビニール袋をかぶせておけばいいのでしょうか。そのようなことをしたら、多肉植物は死んでしまうはずです。
2度目になりますが、多肉植物は高温多湿が苦手です。苗にビニール袋をかぶせたら、高温多湿になって多肉植物は死んでしまいます。決して苗をビニールで覆うことのないようにしてください。
雨から多肉植物を守るためには、ビニール袋を苗にかぶせるのではなく、苗を雨がかからない屋根のある場所に置いてください。
ポイント2
残念ながら雨がかからない場所に置くだけでは、対策としてはまだ不十分です。しつこく3回目ですが、多肉植物の多くは高温多湿が苦手です。日本の梅雨は湿度だけではなく、気温も高いため多肉植物にとってはとても居心地が悪いはずです。
雨がかからない場所に置いてさらに少しでも気温を下げるために、風通しをよくする必要があります。
梅雨の時期に多肉植物を腐らせないポイントの2つめは”風通しをよくする”です。
ポイント2を実施するための具体策
風通しをよくするために、扇風機を回すのも1つの方法です。ですが、屋外で扇風機を長時間回すには業務用の扇風機が必要になってしまいます。
そのため、
- 苗を地面に直置きしない
- 鉢の底に風が通るようにする
を実施してください。
メッシュタイプのラックに多肉植物を置くことも1つの方法です。
ポイント3
苗を置く場所を
- 雨に濡れない
- 風通しをよくする
ことで、高温多湿の梅雨時期を乗り越えるためのポイントはほぼおさえました。
しかし、梅雨を迎える前から準備が必要です。土が濡れた状態で梅雨を迎えてしまった場合、土がなかなか乾かないです。その結果、多肉植物が死んでしまいます。
つまり、梅雨の時期に多肉植物を腐らせないポイントの3つめは”梅雨入り前の水やり時期を見極める”です。
ポイント3を実施するための具体策
梅雨に入りそうな時期を天気予報で確認してください。梅雨入りしそうになるのがわかったら、その時点から水やりを控えてください。
水やりを控えてしまって枯れてしまうのではないかと心配するかもしれません。しかし、多肉植物は水をやらないで枯れることよりも、水をやりすぎて枯れてしまうことのほうが多いと言われるほどです。
最後に
3つのポイントをおさえて、梅雨の時期を無事に乗り切ってください。
万が一のことを考えて、
- 葉挿しができるように葉を何枚か取っておく
- 株分けができる苗は株分けをして、別々の場所に置いておく
ことで備えもできます。