2019年北区植木市に出店をしていた田部(たなべ)さんにお話を聞いてきました。
Terasu(照らす)
店舗名
実店舗ではなく、オークションとイベント会場で出会える田部(たなべ)さんです。まだ店舗名を決めておらず、インスタのアカウント名で出店をしています。インスタのアカウント名はyuta_terasuです。どのような店舗名になるのか楽しみです。
植物が好き!創作が好き!
大学を卒業して就職をするにも、就きたい職業が漠然としていて、あまりやる気が出ませんでした。そのため派遣で働いて、お金がたまったら、バックパッカーをするという生活をしていました。
そんな生活をしている中で、やりたいことはなにか?と自問するようになりました。
その答えは、植物が好き!物を作ることが好き!だからそれに関係することをしたい!でした。
植物が好きなのは、実家が生け花の先生だったので、植物には小さいころから触れる機会があったことが大きく影響しています。
植物の中でも多肉植物に魅せられたきっかけは、オークションで多肉植物の寄せ植えに出会ったことです。
多肉植物との出会い
20代後半の頃にオークションで出会った多肉植物の寄せ植えが、多肉植物との最初の出会いです。
その出品者さんは”iyasou”と言う店舗名でご夫婦で活動をしていました。旦那さんがクラフトワークをしてその作品に奥様が植物を植えて1つの作品を作っていました。
イルカのモビールに多肉植物が植えてあるなどとても素敵な作品で感動をしました。
伝染する感動を
自分が多肉植物から受けた感動を他の人にも与えたいと思いました。まずは”iyasou” のご夫婦に熱意の手紙を送って、話を聞かせてほしいとお願いしました。
その結果、ご夫婦に会って話を聞かせてもらうことができて、アドバイスももらうことができました。
アドバイスの内容は、多肉植物を使った創作をするのであれば、まずは多肉植物について深く知識をつける必要があるのではないかということでした。
多肉植物について知って理解したうえで、創作する多肉植物の作品には深みがでると考えています。
生み出すのは価値と作品
道の途中
今、販売店として活動をしているのは最終的にやりたいことの通過点です。
品ぞろえを見ても、他の販売店とはあまり重複していません。販売している苗は、売れる苗や流行の苗ではなく、まだ世の中に広く知れ渡っていない品種が多いです。
広く知れ渡っていない、品種を販売することで品種へ光を当てて、人に照らすような店舗でありたいという思いがあります。
そして一人でも多くの多肉植物好きが誕生するきっかけになってもらえたら、うれしいです。
販売している苗
販売している苗は自分が育てて、どのようにしたら育つのかを経験しています。これまでに多く流通している苗ではないので、育て方が分からず、失敗をとても多くしています。その失敗からは多くのことを学ぶことができます。
失敗から体得する経験値のほかにも、多くの人と話してその話から学ぶこともあります。そして聞いたことは、聞いただけで終わらせずに自分で実践をしてみます。
販売をするときの姿勢
イベントのような対面販売の時には積極的にお客さんに話をして、多肉植物の魅力を伝えます。
ネットオークションの時には、説明文を詳細に記載をして、どこがどのように良い苗なのかを力説します。ネットオークションに出品をした当初は、苗の価値がうまく伝わらず、値段が付かなかったこともあります。
アーティスト
今は、多肉植物をプラスチックの鉢に入れた状態で販売をしています。
今後は、
- オリジナルの鉢作る
- 自分が育て上げた多肉植物を使った寄せ植えを作る
- 自分が作ったアート作品に多肉植物を植える
といったオリジナルの創作活動をしたいです。つまり、一番やりたいことは多肉植物を使った作品の制作です。
現在の栽培マニアからアーティストへとシフトするまでの間にやることとして、より多くの多肉植物を理解することが必要だと考えています。
そして、制作した多肉植物の作品で他の人が価値をまだ見い出していない品種に価値を見い出して、多肉植物と人とに光を照らしたいと思っています。