多肉植物を見るっていいますが、いったいどこをどのように見たらよいのでしょうか。苗をただ見るだけではなく、どこをどのような観点で見るのかについてお話しします。
多肉植物そのものを見る
多肉植物を見るのだから、多肉植物そのものを見るのことはもちろん当たり前のことです。
ただ見ているだけでは、そこから得られるものが少ないです。どのように見るのか、どこを見るのかが重要なポイントです。
それではさっそくその重要なポイントについてお話を進めます。
苗の状態
苗の状態を見ることは大切です。元気な苗なのか、徒長はしていないのかをチェックするべきです。せっかく買うのでしたら、大きく元気に生長する多肉植物を買いたいからです。買ってきてすぐに枯れてしまったら、とても悲しい気持ちになり、次買って育てる自信が失われてしまうことにもなります。何事もスタートが肝心なのです。
なぜ苗の状態をみるのか
なぜ苗の状態を見るのか?それはさきほどと重複する回答になってしまいますが、元気な苗を買いたいからです。元気な苗を買って大きく育てて増やすことができたら、とてもうれしい気持ちになります。そしてまた別の品種も育ててみようという意欲がわきます。
どういう状態の苗ならいいのか
どういう状態の苗ならいいのか?その答えは自分が欲しいもの!それが一番です。しかしながら、欲しいものが必ずしも体調の整った多肉植物ではないかもしれません。
自分の欲しい苗でありかつ体調の整った多肉植物がよい苗だと言えるでしょう。では、体調の整った苗とはどういう状態の苗のなのでしょうか。
苗を見るポイントとしては、
- 葉に虫が付いていないか?
- 生長点が枯れている苗ではないか?
- 腐った葉が付いていないか?
があります。
多肉植物が入っている状態を見る
土にも入れられておらず、多肉植物が販売されていることはあまりないかと思います。
おそらくお店で多肉植物が売られているときの状態とは、鉢に土が入ってその中に多肉植物が入っている状態が多いはずです。
鉢に入った多肉植物の場合、多肉植物だけを見るのではなく、周辺にある物を見ることも必要です。
周辺にあるものとはどのようなものなのかについて、次にお話します。
入っている鉢
多肉植物が入っている鉢は
- どのような素材?
- 何色?
- どんな形をしている?
- 鉢のサイズと苗のサイズのバランスは?
といったことを見ることができます。
そこからわかることは、
鉢の種類はいつかあります。プラスチック製や陶器が主にあります。今は配送時の重さや破損の観点から、プラスチック製の鉢に入った多肉植物が多いです。
しかしながら、寄せ植えにされた多肉植物は陶器やブリキ製の鉢にはいっていることがあります。
多肉植物をより美しく見せるためには、鉢の色も重要です。鉢にはピンク色や茶色や白や黒といろいろな色があります。
どの色の鉢に入れたら多肉植物がより美しく見えるのかを考えながら、鉢の色を見てみましょう。またそこにご自分の好みもありますので、好みの再確認もできることでしょう。
鉢の形も種類が四角、円形、尻つぼみ、などさまざまあります。
苗をこんな形の鉢を使うとこんな風に置けるんだなと知ることができます。それによって効率よくスペースを使えるようになります。スペースを有効に使うことにより、より多くの多肉植物を手元に置くことができるとようになります。
さらには属によって入っている鉢の形は統一されています。つまり、品種によって適した鉢に入って販売されているということです。
多肉植物を入れいている鉢と苗のバランスを見ることによって、自分が植え替えをするときの参考になります。
これくらいのサイズだと、このくらいの鉢に入れているんだなとか、これくらいの大きさになる品種だから、これくらいの鉢に植え替えをする必要があるなといったことです。
入っている土
多肉植物が入っている土を見ることで得られることがいくつかあります。
- 生産者が使っている土を知ることができる
- 販売者がいつ水やりをしたのかわかる
- 土の状態から、販売中の環境がわかる
といったことです。
生産者が使っている土のすべてを知るには、鉢の中の土まで見る必要があります。さすがに販売中の土の中を見るとは店舗ではできません。
土の中すべてを見るためには、多肉植物を買って植え替えをする必要があります。
販売中の苗の土を見るとは、化粧砂の有無や化粧砂にはどのような物をつかっているのかを見るという意味です。
もし苗を買うとなれば、いつ水やりをしているのかを土から判断することができます。もちろん店員さんに聞いてしまえばよいのですが、自分でもある程度推測ができます。
もし、真夏の昼間に直射日光を浴びながら、水やりをしている苗でしたら、苗が弱る可能性があるかもしれないと考えることができます。
多肉植物の入っている土にコケやキノコが生えていたら、どんな環境で多肉植物が育ってきたと想像しますか。
土だけではなく苗自体もあまり美しい多肉植物ではないかもしれません。そこからも大体は想像がつくはずです。
あまり苗自体が美しくない多肉植物の土はどのような状態なのかを知るチャンスでもあります。
こういう土になるのはこういう環境に置かれた多肉植物が当てはまるのだと知ることができるのです。
ささっている名札
多肉植物の苗を見るだけではなく、名札を見ることも必要です。苗の姿と名札と一緒に見ることで、こいう形の苗はこういう名前なんだなと覚えることができるからです。
中には苗の姿が同じであっても、名前が違う札がささっていることがあります。その原因として考えられることは、
- 名札が落ちた後に、別な苗に間違えてさしてしまった
- 別名で名札がついている
などがあります。
最後に
お店で商品を見る時には、じっくりと時間をかけることも大切です。そのほかにもどのようなポイントで見るのかも大切です。
じっくりと様々な観点から物を見ることによって、見えてくるものも得られるものも違ってくるから不思議です。