多肉植物のアエオニウム属とは?

アイウエオ?

ではなくて、「アエオニウム」です。冒頭は笑うところです^^

多肉植物のアエオニウム属のまとめです。属(ぞく)とは、多肉植物そのものの名前ではありません。同じ種類の多肉植物をまとめたグループの名前です。

続きます。

アエオニウム属のまとめ

多くの多肉植物と比べるとアエオニウム属の葉は肉厚ではありません。多肉植物なのだろうか?と疑いたくなります。

ですが、歴とした多肉植物です。

アエオニウムの由来

アエオニウムの由来はギリシア語の「aionion」です。意味が素敵なのです。

その意味とは「永遠に生きる」です。

上手に育て大切に育てると、アエオニウム属の多肉植物との生活が続きます。多肉植物の醍醐味です。多肉植物との生活があることで、変化を楽しむ、その過程を楽しむことができます。

ですが、突然と多肉植物が枯れてしまうこともあります。過ごした時間が長いだけにショックも大きいです。残念ですが、永遠の命はありませんので、自然の摂理として受け入れると、ショックが軽減できます。

アエオニウム属の育て方と特徴

ポイントは次です。

  • 夏に休眠をする
  • 葉挿しが困難
  • 花を咲かせると枯れてしまう品種があるとは ??
  • 漢字で書く品種なのに・・・

1つ1つ詳しく特徴を説明します。

夏に休眠するとは?

アエオニウム属の葉の姿は地面平らに並べたようです。これをロゼット状といいます。ところが、夏の季節だけ葉の姿が変化します。

ロゼット状の葉が縮んでつぼみのような姿に変形します。枯れてしまった、弱ってしまったと、思います。初めてのできごとだと慌て、水を与えてしまいます。ところが、逆効果。

水分で根っこが腐ります。すると本当に枯れます。

実は、枯れているのではなく休眠です。

葉が縮みつぼみのような姿になり理由があります。それは、葉を閉じて面積を小さくすることで、生きるエネルギーを最小限に抑えています。夏の季節が嫌いなので、じっと我慢している状態です。

夏の強い日差しは休んでいる株には負担が大きいです。半日蔭の風通しのよい場所へ移動して、直射日光が当たらないように気をつけてください。

強い日差しで葉焼けします。焼けるという言葉の通りで、葉っぱが火傷します。すると、葉が落ちてしまいます。

葉挿しが困難とは

葉から根っこがでません。

断言していますが、極めて希に根がでることがあります。ですが、通常は困難です。葉挿し

ができないので増やすことができないと思いますよね。

ところが、簡単に増やすことができます。

なんと、葉っぱではなく、茎の途中から根がでます。根から出た部分を切り取って、挿し木にすると増やすことができます。

さらに嬉しいことがあります。それは、切った元の株からも新芽がでます。

花を咲かせると枯れてしまう品種があるとは?

アエオニウム属の多肉植物には黒法師(くろほうし)という品種があります。アエオニウム属の黒法師は、春から夏に黄色い花が咲きます。

黒法師の花は美しく人々を魅了します。そして、悲しいできごとがあります。

それは、花が咲いた後、株が枯れます。命がけで子孫を残す生命力には感激します。ですが、枯らしたくないという人の欲求があります。枯らさない方法があります。

それは、花芽が伸びたらすぐに切ることです。花が咲かないので枯れないという原則が当てはまります。

漢字で書く品種なのに・・・

アエオニウム属の原種は約30種類です。名前の多くに漢字が使われています。

次ように漢字の名前です。

  • 黒法師(くろほうし)
  • 夕映え(ゆうばえ)
  • 艶姿(あですがた)

漢字の名前だから、日本に自生する多肉植物と思いますよね。ところ、自生地は日本ではありません。なんと、カナリア諸島の多くが自生する多肉植物です。アエオニウム属の多肉植物は、日本へ輸入されるときに命名されたのでしょう。

アエオニウム属の多肉植物は秋には美しく綺麗な花な姿です。暑い夏の時期は、枯れてしまうような姿に縮こまって、活動休止します。この活動休止期間という休眠は、苗にとって大切な時間です。

枯れたと早とちりして大量の水を与えて枯らさないように注意してください。休眠が終わった後、アエオニウム属の多肉植物の姿を楽しみましょう。