多肉植物のコノフィツム属とは?

多肉植物はグループという属でまとめます。同じ属の多肉植物の特徴が似ています。その考えに乗っかりますと、属が異なれば特徴も異なります。

ところが、そのセオリー当てはまらない多肉植物があります。その名は「コノフィツム属」です。

この記事は、コノフィツム属を起点に深掘りします。

結論からお伝えします。コノフィツム属とリトープス属の多肉植物は共通点が多いです。次の通りです。

共通点
  • 葉が対生してひとかたまりのような姿をしている
  • あまり大きくならない
  • アフリカ南部が原産地
  • 脱皮をする
  • 生長は秋から春にかけてする
  • 高温多湿が苦手
  • 霜に弱い

リトープス属の多肉植物の説明はこちら

あだ名

コノフィツム属とリトープス属の多肉植物から、やわらかい印象を受けます。というのも、サボテンようにゴツゴツしていません。トゲもありません。

全体の姿には丸みがあり、女性のように美しいです。この印象からコノフィツム属とトープス属の多肉植物にあだ名が付けられました。

女仙 ・・・メセンと読みます。

あだ名は昔に付けられました。今の時代とはことなり、女性の特徴がストレートに表現されることも時代背景を感じ取れると思います。

ですが、コノフィツム属とリトープス属の多肉植物をまとめて「メセン」と呼ばれることが続いています。

ハマミズナ科

多肉植物の属をグループ化します。そのときの名前は「科」です。読み方はそのままで、「か」と読みます。

気がついた方はいますよね。コノフィツム属とリトープス属は同じ科の多肉植物です。そしれは「ハマミズナ科」です。同じ科ということで似ているのも納得できるのではないでしょうか。

多肉植物のコノフィツム属の概要

コノフィツム属には原種が約200種類です。ところが、盛んに交配しているので、次々に新しい品種が誕生しています。

趣味として新しい品種を作り出すこと人がいます。さらに、人気が高い多肉植物のためビジネスとして注力されている人もいます。趣味とビジネスの相乗効果もあり、新しい品種の数が爆発的に増加しています。

コノフィツム属の株のまとめ

株の形は品種によって種類が多くあります。次のように分類ができます。

  • 足袋型(たびがた) : 足袋のような形
  • 鞍型(くらがた) : 鞍のような形
  • 鞍型(くらがた) : 鞍のような形 独楽型(こまがた) : 楕円形で頂部がへこんだ形

花のまとめ

花の色・形・花の咲く時間など品種ごとに違いがあります。

花の色
  • ピンク
  • オレンジ
  • クリーム

このようにカラーバリエーションが豊富です。

花の形
  • 菊のような形
  • 巻きがある形
  • 縮れた形

このような形にまとめられます。

花が咲く時間
  • 昼型
  • 夜型

花が昼ではなく夜に咲くとは幻想的ですね。

花の香り

コノフィツム属の花の香りが素敵です。ですが、素敵な香りの花は、花が夜に咲くコノフィツム属の多肉植物です。昼型の花は香りが弱く、夜型の花は香りが強いのでしょうか?

暗くて視界が悪い夜、なんと、香りで虫を誘引しています。虫が香りを頼りにコノフィツム属の多肉植物に向かってきます。 夜型の花の色には白やクリーム色と鮮やかさがありません。

ですが、暗い夜でも虫がコノフィツム属の多肉植物を見つけることができます。目立つ色と香りで虫を寄せ付けて受粉の手伝いをしてもらうとは、まさに植物の知恵です。

コノフィツム属の育て方

乾燥に強い多肉植物です。大量の水は株に大きな負担をかけます。そのため、土が乾いてから水を与えます。水分が多いことを嫌いますので、水は株にかからないようにします。ベストな給水方法は鉢の下からです。

脱皮

脱皮は夏前頃から葉の表面がかれたようにしぼみ、生長していないような外見になり始めます。

春から夏の季節が移り変わるとき、コノフィツム属の多肉植物は脱皮します。葉の表面が枯れて縮まります。外見は生長がとまったようにみえます。

夏の終わりを待つ

現象を知らずにみると「枯れた」と思います。ところが、枯れてはいません。ですので、水を大量に与えてはダメです。そして、皮をむりに剥くことも御法度です。枯れた株の中には、新芽があります。秋になれば、新しい芽がでてきます。

夏にできること

秋に新芽が元気に出てもらうにはちょっとしたコツがあります。それは、太陽の光と水のバランスを調整することです。手間がかかりますが、おすすめの太陽の光を浴びせ方は次の通りです。お昼以降:軒下などの半日陰にする。

  • 午前中:太陽の光をあてる。
  • お昼以降:軒下などの半日陰にする。

夏を無事に越すことはコノフィツム属の多肉植物を育てる楽しみです。夏の管理には手間がかかりますが、そこはぐっとこらえます。

分頭

毎年、新芽を出していくと、1つの株が2つの株に、2つの株が4つの株に・・・と増えます。このような増え方を「分頭(ぶんとう)」といいます。

もちろん、鉢の中でたくさん増えた場合には、株を分けて別々の鉢に移すのもよいです。ですが、大きな鉢に移し替えることを繰り返しと、見事な群生になります。

リトープス属とコノフィツム属の見分け方

似ているので、見分けが付かないことがあります。ですが、形、色、増やし方の代表的な見分け方です。

代表的な見分け方
    • リトープス属:頂部が平らで楕円形
    • コノフィツム属:足袋のような形や鞍のような形
    • リトープス属 : 種類が多い
    • コノフィツム属 : 基本的には緑色
  • 増やし方
    • リトープス属 : 株分けと種まき
    • コノフィツム属 : 分球

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