”多肉植物を増やす”に関連する用語集満載記事はこちらです。

https://taniaru.com/wp-content/uploads/2019/03/shutterstock_149000414.png
YURI

多肉植物を増やすことに関する用語がいくつかあります。

今回は多肉植物を増やす時に関連する用語をまとめてみます。

多肉植物を増やす方法にまつわる用語

多肉植物の特徴的な1つには増え方があります。葉や茎や生長点を使って、増やすことができるのです。

葉や茎や生長点を使うと簡単に言いましたが、使い方にもいくつかの種類があり、その種類ごとに用語があります。

それではさっそく多肉植物を増やす時の用語をお話しします。

実生(みしょう)

実生(みしょう) は読んだらよいのかわからない漢字ではないでしょうか。もし読めたとしても、どういう行為を実生というのかわかる方は少ないと思います。

実生とは種から育てて苗にすること、苗になった多肉植物のことをいいます。

自家受粉

受粉については、小学生の理科の授業で学んでいると思います。おしべにおしべが付くことを受粉です。その受粉の種類の1つに自家受粉があります。

自家受粉とは同じ苗のめしべとおしべで受粉をするということです。

挿す(さす)

挿す(さす)ことは一番メージャーな多肉植物の増やし方で、試しやすい方法です。

挿すのは、葉、茎、花芽です。挿す先は土の中や上です。土に置かずにラックの上に置いておくだけで根が出るような生命力あふれる品種もあります。

カット

多肉植物をカットするという表現はよくしますので、聞いたことがあるのではないでしょうか。カットとはその名の通り、切ることです。

ではどこを切るのでしょうか。葉を二つに切ったところで、多肉植物を増やすことはできません。

茎や花芽をカットして、挿すことで増やすことができるのです。

胴切り

縦に伸びる多肉植物の場合には、茎の部分を切ることが可能です。茎を切ることを胴切りといいます。

胴切りをすると、取れた部分からは根が出てきます。取られた苗からは新しい葉が出てきます。

1つの苗を胴切りすることで、2つの苗ができるという増やし方が胴切りです。

接ぐ(つぐ)

多肉植物を接ぐ(つぐ)というよりは、サボテンを接ぐ(つぐ)ということのほうが多いと思います。

接ぐ(つぐ)とは、生長の遅い品種を別の生長の早い品種に乗せて、生長させることです。

一体何のこと?と思うかもしれません。不思議なもので、品種の違う者同士をくっつけても生長ができるのです。

下の写真には2つの品種のサボテンがあります。赤い部分のサボテンと縦長の緑色のサボテンの2品種です。

芯止め(しんどめ)

少々残酷な感じの説明になる芯止め(しんどめ)です。芯止め(しんどめ)とは、生長点をあえて取り除くことで、新しい芽を出させる方法です。

生長点を刺激することで、新しい芽が出るようです。

芯止め(しんどめ)はハオルチア属やオロスタキス属でよく行う方法です。

生長点を取り除くのですから、一歩間違えてしまうと枯れる可能性もある芯止め(しんどめ)です。

もし芯止め(しんどめ)に挑戦する場合には、ある程度の覚悟が必要かもしれません。

多肉植物が増えた姿を表現する用語

つぎに人間の手でどうにか作り出すことが難く、多肉植物が増えた状態表現する用語についてお話します。

子が出る(子吹き/こぶき)

苗の横から、小さな苗が出てくることがあります。その状態を子が出る(子吹き)といいます。

子が出てくるのは、どういうタイミングであるかは多肉植物任せになります。植物は子孫繁栄をすることが本能として備わっています。そのため、苗に危機感を与えることで、子が吹くことがあるようです。

誤って多肉植物を落下させてしまい、苗を傷つけてしまったと悲しんでいたところ、後日子吹きしたということもあるようです。

苗が傷ついたことが危機と感じて、子孫繁栄をしようと子を出したようです。災い転じて福となすとでもいうのでしょうか。

群生

品種によっては次々と株が増えて同じ品種だけで、群れをなしたようにたくさん増えます。

群れて生えている状態を群生といいます。

群生は多肉植物が勝手にする場合もあります。例えば、生命力の強い品種でよくあることですが、葉が落ちてその葉から新しい苗ができるということです。

グラプトペタルム属の朧月では自然と群生が起こります。

自然に起こるのではなく、人口的に群生をさせることもできます。同じ品種を1つの鉢に入れて生長させれば、群生が完成します。

分頭(ぶんとう)

生長点が1つから2つ3つと分かれて増えていくことを分頭(ぶんとう)といいます。分頭(ぶんとう)は人間の手でどうにかできることではありません。植物が勝手に分頭(ぶんとう)するのです。

分頭(ぶんとう)しやすい品種や属もあります。

例えば、エケベリア属のイリアという品種とリトープス属全般は分頭(ぶんとう)しやすいです。

多頭(たとう)苗

おおもとの苗には通常1つの生長点しかありません。それがどういうわけか、2つ3つなど生長点が1つ以上になっている苗を多頭苗といいます。

分頭(ぶんとう)した結果、多頭苗になったというと分かりやすいでしょうか。

1つで複数の生長点があるので、お得感のある苗であるといえます。

脇芽(わきめ)

大きな株の脇から出てくる芽のことを脇芽といいます。小さくてかわいいサイズの芽が出てきますので、出たばかりの時には気が付かないかもしれません。

多肉植物の生長に関する用語

多肉植物を増やした後は、育てて大きくすることが必要になります。最後に多肉植物の生長に関する用語を少しお話します。

生長点

多肉植物には生長をする場所があります。その場所を生長点といいます。生長点は新しい葉が出てくる真ん中の部分です。

生長点が腐っていたり、虫に食べられたりしてしまうと、新しい葉が出にくくなり、苗自体が枯れてしまう原因になります。

反対のことを言えば、生長点部分以外が枯れたり腐ったりしてダメになってしまっても、生長点が残っていれば、苗自体は生き残る可能性があるということです。

発根剤

葉挿しをするときに早く根が出て大きくなってほしいと願うと思います。その願いを叶えるのに一役かってくれそうな商品があります。

発根剤という薬品を使うことです。発根剤で代表的な薬品はルートンという商品です。

最後に

多肉植物に関連した用語に限らず、新しいことを覚えるのは大変ですよね。何事も楽しみながらそしてなにかと関連付けながら覚えると記憶に残るはずです。