多肉植物を育てる時に使う用語で、言葉と意味が一致しないことがあると思います。
多肉植物を育てる時に使う用語の意味について解説をします。
多肉植物の姿を現す用語
ウォーターマーク
ウォーターマークをITの世界では、透かしの意味として使います。それでは多肉植物の世界でのウォーターマークの意味はどのようなことでしょうか。
多肉植物で使うウォーターマークの意味は、葉の生長跡が線になって残ることを意味します。
白肌(しろはだ)
多肉植物界にも、美白ブームがあるようです。白肌(しろはだ)とは、
- 白い粉が葉にあって白い
- 同じ品種の中でも白っぽい苗
のことを意味します。
イモ
多肉植物とイモがどのように関係があるのでしょうか。多肉植物の姿を見てイモということや多肉植物好きの人たち同士の会話で、好きな多肉植物はなに?イモ!ということがあります。
サツマイモ?ジャガイモ?里芋?どの芋でもありません。多肉植物界では、イモなのです。
イモのような姿をした根っこを持った品種があります。コーデックスと呼ばれる塊根植物にはイモのような根っこがあります。それをイモと呼んでいるのです。
多肉植物の用語として使うイモは、野菜の意味の芋ではありませんので、ご注意ください。
タコもの
多肉植物の話をしているのになぜタコ?と思った方も多いでしょう。タコも多肉植物に関する用語です。
タコものの意味は、タコのような姿をした品種のことです。タコのような品種をした多肉植物とは、九頭竜(くずりゅう)、孔雀丸(くじゃくまる)などのことです。
駄物(だもの)
駄物(だもの)とは、あまり良い言葉ではありません。それでも使われてしまう言葉でもありますので、意味をお伝えします。
駄物(だもの)とは、駄目な物の意味です。何をもってしていいか駄目かの基準はありません。しかし、一般的にはよく増えて簡単に育てられる品種をこのように呼ぶようです。
多肉植物の品種に関する用語
多肉植物の品種に関する用語にもわかりづらく、どのような意味を表すのか理解できない用語があります。
次に多肉植物の品種にまつわるわからない用語の解説と意味をお話します。
hyb(ハイブリッド)
多肉植物の名札にハオルチアhybのように書かれていることがあります。
この”hyb”の意味は、hybridを略したものです。つまり、何かと何かの品種を交配して誕生した苗であることは判明しているけれど、その何かが分からないときに”属名+hyb”と名札に書きます。
めしべかおしべの片方が分かっている場合には、わかっている品種と〇〇hybのように書かれていることがあります。
SP(エスピー)
品種の書かれた名札に”エケベリアSP”とある場合があります。SPは品種の一部ではないのです。
SPというとエリート警察やセールスプロモーションやスペシャルを連想させませんか。多肉植物の用語として使う”SP”の意味はこれらのどれにも該当しません。
それではこの”SP”とはどのような意味なのでしょうか。品種として名札に書いてあるのではなく、Speciesの略として書かれています。
Speciesを訳すると”種”という意味になりますが、”SP”に名札にある場合には、不明種という意味で書かれています。
”エケベリアSP”と書いていある多肉植物の意味は、エケベリア属の品種不明の苗ですということになるのです。
札落ち(ふだおち)
札落ち(ふだおち)という用語をメルカリやオークションなどで、個人が出品している多肉植物においてよく見かけることがあると思います。
札落ち(ふだおち)とは、多肉植物の鉢に入れいていた名札がなくなってしまい、品種が分からなくなってしまった苗のことを札落ち(ふだおち)といいます。
札落ち(ふだおち)の原因としては、
- 風などで名札がどこかへ行ってしまった
- 古くなって名前が見えなくなってしまった
などがあります。
名札をなくしてしまうことは、不慮の事故としてあきらめるしかありません。
名札を使わずに品種を分かるようにしておきたいという方には、鉢に直接品種を書いてしまうことをおすすめします。
名札に書いた品種が名前が消えてわからなくなってしまうということも予防ができます。
予防としては、油性ペンでは書かず、鉛筆で書くことをおすすめします。油性ペンのほうが消えないでしょう!と思うはずですが、不思議と鉛筆のほうが雨風にさらされても、消えにくいのです。
だまされたと思って、油性ペンと鉛筆とで書いて比較検討をしてみてください。
最後に
言葉は生き物であるとよく言われます。そのため今回ご紹介した用語が、今後もずっと使われる用語であるかはわかりません。2019年の時点では、多肉植物を育てる時に使う用語として今回列挙した用語があります。今後新しい用語が出現することがあるかもしれません。多肉植物に限らず、新しい生き物の誕生は楽しみや喜びですね。