多肉植物を挿す(さす)ことについてお話します。多肉植物を挿すとはどのようなイメージをしますか。
挿し木とは
挿し木(さしき)とは茎を切って切った茎を挿すことです。まず最初に挿し木について少々詳しくお話ししたいと思います。
なんでするの?
挿し木をする目的は何だと思いますか。挿し木をする目的には
- 多肉植物を増やす
- 長く伸びてしまった多肉植物を整える
- 枯れそうな多肉植物を救出する
などがあります。
どうやってするの?
基となる苗の茎を切って、切ったほうを挿すことで挿し木はできます。切られてしまったほうの苗がどうなるのか心配ですか。
切られてしまったほうの苗が枯れる心配はありません。葉がなく茎だけになってしまった苗は少々見栄えが悪くなるかもしれません。しかし、切ったところから葉が出てきます。
いつするの?
品種によって異なりますが、基本的には春と秋のどちらかに行うとよいでしょう。
その他にも、茎の途中で腐っていることに気が付いた時にも切ってしまったほうがよいです。
どこにするの?
挿し木をする場所はいくつかあります。
- 挿し木用の土
- 網の上
- ヒヤシンスのように水耕栽培
ご自分に適した方法を選択して挿し木をしてみてください。
同じ品種を別々の方法で挿し木をして、どの方法が一番早く根が出るのかを実験することも楽しみの1つかもしれません。
どの品種でするの?
茎がある多肉植物であれば、できます。例えば、セダム属の乙女心やクラッスラ属の星の王子のような縦に長く茎を伸ばして生長する多肉植物が適しています。
反対に、コノフィツム属のようなハート型のふっくらした葉が1枚だけの多肉植物では挿し木をすることは難しいです。
挿し木をした後
挿し木をした後にはどのようになるのかについて次にお話をします。
根の状態
挿し木をして、根を出すことで、苗が育ちます。根がでないと栄養を吸い上げることができません。
茎から根が出ることを発根といいます。まずはこの発根を成功させることが、挿し木を成功させることにつながります。
発根の状態を知るためには、土に茎を埋めてしまうよりも、網の上に置いておいたり、水耕栽培をするほうがよいでしょう。
土の中に茎を埋めて、根が出ていることに気が付かず引き抜いてしまうと、根を傷つけてしまう可能性があります。
元の苗の状態
挿し木をするために切られた元の苗の状態を心配するかもしれません。その心配は無用です。切られた苗からもあたらに葉が出てきます。
つまり。挿し木をすると1つだった苗から2つの苗が誕生することになるのです。
最後に
多肉植物は切って挿して増えるという性質をもっています。とても不思議な増え方ですよね。