多肉植物の中には、葉に白い粉をまとった美しい品種があります。
今回は白い粉をまとった美しい多肉植物についての記事です。
白い粉
一昔前にガングロが流行りました。しかし今ではガングロはあまり聞くことがない言葉になってしまいました。その反面、”美白”と言う言葉をよく聞きます。
美白は人間に限ったことではありません。白い粉を葉にまとった多肉植物はとても美しいです。
病気?
葉に白い粉がついていると言って、どのような姿の葉をしているのかイメージがわきますか。もしかして、葉が病気になって白いのでは?と思いませんでしたか。
葉が病気で白いのではなく、もともと葉が白い多肉植物があるのです。
ブルーム(果糖)
白い粉が葉の全体についていると言ってもイメージしづらいと思います。身近な物ですと、キュウリやぶどうにも白い粉が付いていているのと同じように多肉植物の葉にもついているのです。
白い粉は植物用語では、ブルーム(果糖)と言います。
2つの役割
日が当たる場所にあるものが、白いということはどういうことを意味するのでしょうか。白と対照的な黒の場合を考えてみてください。
日の当たる場所に黒いものがあると、熱を吸収してとても熱くなります。白はその反対ですので、日が当たる場所に白いものがあると、熱を吸収しにくくなります。
葉の表面に白い粉をまとうことにより、葉の表面をカバーしていることにもなります。
葉の表面が白い粉でカバーされると、水分の蒸発を防ぐことができます。
つまり、多肉植物についている白い粉は
- 暑さ
- 水分蒸発
から身を守るための役割をしているのです。
触ると・・・
なぜか白い粉を触って粉の下にある葉の様子を見たくなるものです。触って白い粉を取ってしまいたい衝動に駆られても決して取ってはいけません。一度取れてしまった白い粉はなかなか再生されません。
白い粉を触ってしまうと、多肉植物の美しさを損なうだけではなく、多肉植物を暑さや水分蒸発から守ることができなくなる可能性もあります。
植え替え方法
先ほど白い粉は触ってはいけないといいました。では、白い粉がある多肉植物の植え替えをするときはどのようにしたら、白い粉を触らずに植え替えができるのでしょうか。
何か考えは思い浮かびましたか?なかなか難しいと思いませんか。
そうです、答えは、白い粉を触らずに植え替えることは不可能なのです。
そのため、白い粉のついた苗を植え替える時には、葉の裏側だけを触るようにしたから苗を持ち上げて植え替えをしてください。
各属の代表的な品種
エケベリア属
エケベリア属を代表する白い粉のついた多肉植物は、ラウイです。生長するととても大きくなり、白い葉が幾重にもロゼッタ状になり、とても美しい品種です。
ダドレア属
ダドレア属を代表する白い粉のついた多肉植物は、仙女盃(せんにょはい)です。純白という言葉がぴったりな姿をしています。
仙女盃は多肉植物のなかで一番白い品種だと言われることもあります。
セダム属
セダム属を代表する白い粉のついた多肉植物は、スアベオレンスです。覚えにくく言いづらいですが、スアベオレンスです。
セダム属よりもエケベリア属に該当しそうな姿をしていますが、スアベオレンスはセダム属に該当します。
花が咲くとかすかに甘いいい香りがします。
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コチレドン属
コチレドン属を代表する白い粉のついた多肉植物は、ふっくら娘です。名前の通り、ふっくらとして丸くてかわいらしい姿をしています。
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パキベリア属
パキベリア属を代表する白い粉のついた多肉植物は、稲田姫です。神々しい名前ですが、苗の姿はころころとして、淡いピンク色のかわいらしい稲田姫です。
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グラプトペタルム属
グラプトペタルム属を代表する白い粉のついた多肉植物は、朧月(おぼろづき)です。朧月(おぼろづき)は比較的、街の中で目にすることがよくある品種です。
暑さと寒さどちらにも強く、葉挿しも簡単にできる多肉植物を初めて育てる方にはぴったりな品種です。
パキフィツム属
パキフィツム属を代表する白い粉のついた多肉植物は、星美人です。むちむちとした肉厚な葉に白い粉をまとっていて美しさの中にも愛らしさのある星美人です。
これからの時期はとても日差しが強くなります。多肉植物のように粉をまとって、ご自身の肌を守るのはいかがでしょうか。日焼け止め以外にもUV効果のある化粧品が多数あります。