どの業界にも専門用語があります。その用語はその専門の世界に入って初めて聞く言葉になります。初めて聞く言葉には少々抵抗があるかもしれません。こんかいはそんな抵抗を少しでも緩和できるようなお話をします。
多肉植物の状態に関する用語
多肉植物に限った用語ではありませんが、植物を育てている人の間ではよく聞く用語です。でも漢字が読めないし、意味がわからない用語からまずはお話してみます。
徒長(とちょう)
生徒の徒に長いと書いて徒長(とちょう)といいます。想像をしてみてください。多肉植物がどんな状態を思い浮かべましたか。そしてどのようなイメージを徒長(とちょう)から持ちましたか。
徒長(とちょう)とは、植物が日光不足などの要因でひょろひょと間延びしてしまった状態のことをいいます。
つまり、多肉植物にとってはよい状態ではない環境にいて、よくない姿になってしまったことを示すのです。
この徒長(とちょう)している状態は、病気にかかりやすかったり枯れやすかったりする危険性があります。
斑入り(ふいり)
斑(ぶち)が入っていると書く、斑入り(ふいり)とは、ヒョウ柄や水玉模様を想像しましたか。もしそうだとしたら、残念ですが、違います。
斑入り(ふいり)は葉に緑色以外の色が入ることです。緑色以外の色とは、白であったり、黄色であったり、赤であったりします。
斑入り(ふいり)は突然変異であると言われています。そのため、斑入り(ふいり)の多肉植物は弱いものが多く、夏には枯れやすい品種が多いです。
綴化(てっか)
石化(せっか)、綴れ(つづれ)、帯化(かいか)と言われることこ同じ状態を表す綴化(てっか)です。
これは綴という字から判断して、状態が想像しやすいかもしれません。
綴化(てっか) とは、生長点の異常により、形が本来なるべく姿にはならずにごちゃごちゃと変わった形で生長していくことです。
綴化(てっか)は1つとして同じ形になりません。多肉植物のマニア心をわしづかみにするようです。限られた属で多肉植物を育てるのではなく、綴化(てっか)ばかりを属を問わずして集めて育てている人もいるくらいです。
綴化(てっか)をしていても、生長はしていますので、枯れることはありません。
多肉植物を育てることに関する用語
続きまして、多肉植物を育てることに関連した読めない漢字についてお話します。漢字の勉強なんて中学生以来してない!なんて言わずにお付き合いください。
元肥(もとごえ)
多肉植物には肥料が要らないと言われますが、多肉植物を育てている多くの方が肥料を入れています。
元肥(もとごえ)とは肥料のやり方のことです。多肉植物を土に植える時点で土に肥料を混ぜ込んでおくことを元肥(もとごえ)といいます。
剪定(せんてい)
剪定(せんてい)は盆栽を育てている方や木を育てている方になじみがある用語かもしれません。
茎を切って形を整えることをいいます。
実生(みしょう)
実生(みしょう)とは、種から育てて生長した植物のことをいいます。小学生の頃に育てた朝顔を思い出してください。上級生が育てた朝顔の種をもらって、発芽させて、花を咲かせて種を取りましたよね。それこそが実生(みしょう)です。
最後に
今回の記事には読めない漢字もあったかもしれません。最初はわからないでもよいんです。初めから何でも知っている人なんていないです。ありきたりですが、学ぶ姿勢が大切だということです。こちらの記事で何か知ることを提供できたのであれば、うれしい限りです。